今のところ、このRAYMAR(レイマー)のウイングチップに限っては、ワックスを使わずに靴クリームのみで靴磨きをしています。
使っているクリームは、サフィールノワールのクレム1925です。
靴磨きの職人さんや靴磨き好きにも愛好者が多い、説明不要の油性クリームですね。
ソールケア
アッパーのケアの前に、まずソールをブラッシングして付着したホコリや小石等を取ります。砂やホコリが舞うので、私はこの工程のみ外でやっています。
次にクリーム付けブラシに、コロンブスのBootBlack(ブートブラック)シリーズ レザーソールコンディショナーを付けて、ソール全体に塗り込んでいき浸透させます。
このようにレザーソールも保湿することにより、靴の返りを良くしたり減り・削れを抑え寿命を延ばす効果が期待できます。
馬毛ブラシでブラッシング
馬毛は比較的柔らかい毛です。
そのブラシで革靴についたチリやホコリ等の汚れを払い落としていきます。
特にコバと靴の間のにホコリがたまりがちになるので、しっかりとブラッシングし落としていきます↓
私はこの馬毛ブラシでのブラッシングを、履いて帰ってきた際には必ず行い、1日のホコリを落としています。
1足に1分もかからないので、ルーティンにすると手間には感じないです。
この日々のケアを行うことで革靴はきっと長持ちする、はず。
今回の記事のような靴磨きは1ヶ月に1回ぐらいですね。
クリーナーでアッパーの汚れを落とす
古いクリームやブラッシングで落ちなかった汚れを落としていきます。力を入れすぎず、クリーナーをつけたクロスで全体を拭いていきます↓
後ほど記述しますが、私は光らすためにつま先にクリームを厚く塗っているので、そこは他よりも丁寧に古いクリームを落としていきます↓
古いクリームや汚れが結構あるときは、クリーナーの前に固く絞ったクロスで水拭きをすることもあります。
いずれも、クロスは使い古した私の綿100%のTシャツ(肌着)です。
自分の手のサイズに合うように切って使っています。
専用のクロスも何種類か販売されているので、それを使っても良いと思います。
クリームで栄養補給
ペネトレイトブラシ(クリーム付ブラシ)に少量ずつ付けて全体に塗っていきます。私は、片方の靴で下の写真ぐらいの量×2~3回分ぐらいです↓
負担の大きい靴の屈折部分はしっかりと塗り込んでいきます↓
その後、馬毛ブラシよりコシのある豚毛ブラシで全体をブラッシングしていきます。クリームを伸ばし革にしっかりと浸透するよう、少し強めに↓
ブラッシング後はクロスで浸透しなかったクリームを拭き取っていきます↓
こんな感じで余分なクリームが拭き取れます↓
ここでクリームがかなり取れるようであれば、それはクリームのつけすぎかもしれないですね。浸透しなかった余分なクリームが多かった、ということです。
ここまででいわゆる“ケア”は終わりです。
この先はケアというよりお化粧的なものです。
油性クリームのクレム1925でつま先を光らす
この靴に使っているクリームは既述の通り、サフィールノワールのクレム1925です↓通常つま先を光らすのであれば、硬く成分的にロウ分が多い油性ワックスを使います。
このクレムはワックスではなくクリームなのですが、油分が中心の油性クリームでロウ分も多く、ワックスに成分が似ています。
このクレムをうまく使えば、そこそこワックス的な光らせ方をすることが可能なのです。
ただ、ワックスで光らせるよりも難しいです。
素人の私では時間もかかります。
今回は時間がいつもよりあったので、頑張って少しだけ光らせました。
※あくまで“私の”光らせ方です。もっと良い効率性のある磨き方があるかもしれません。あしからず。
以下、各行程を片足ずつ行なっていきます。
① クロスにクレムを取りつま先全体に塗り込む
最初は比較的薄くクリーム少なめに↓これを3回ぐらい繰り返します。
② つま先に水を少しだけ加える
これぐらい↓③ 円を描くように、強めに水とクリームを塗り込む
いくつも円を描くように塗り込んでいきます。
④ クロスにクレムを①より少し多めに取り、円を描くように、強めに押し込むようにして塗り込む
ここでもいくつも円を描くように、強めに押し込むように塗り込んでいきます。そしてまた②に戻り、水を少しだけ加えます。
以降、この②、④の行程を繰り返します。
⑤ ある程度光ってきたら縦方向に磨き込みフィニッシュ
頑張って繰り返していけば、だんだんと光ってくると思います。ある程度満足できる光り方をしたら、最後は円ではなく、縦方向に磨き込みます↓最後に縦方向でフィニッシュすると光りが綺麗に見えます。
どこまで頑張るかはその人次第、私は下記写真ぐらいで満足しています↓
油性ワックスほどピカピカにはなりませんが(私の技術不足が原因ですが)、そこそこ光ってくれます。
写真では照明が当たって全体が光って見えますが、実際にはつま先だけツルツルとした触り心地で光っています。
つま先のツルツル感は伝わりますかね〜?
黒い靴にネイビーカラーのクリーム
このRAYMAR(レイマー)のウイングチップに使っているクリームのカラーはネイビーブルーです。他の黒靴にはブラックカラーのクリームを使っていますが、この靴だけはネイビーブルーを使っています。
染料成分強めのクレムでも、さすがに黒靴がネイビーカラーにかわることはありません。
少なくとも短期間では。
元々この靴にはブラックカラーのクリームを使っていました。 ネイビーブルーを使ったのは本当になんとなく試しに、です。
記憶にあるわけではありませんが、たぶんどなたかのブログやインスタ等で見かけて影響されたのではないかと思っています。
ただ、このカラーを使った時に自然光が当たると、黒なんだけど、なんとなくネイビーブルーに輝いて見えたのが気に入り、以来この靴には使い続けています。
結構良いですよ。