靴を長く履いていると、踵が摩耗してすり減ってしまいます。
ただ当然ながら、それで靴を捨てるのはもったいないです。修理すればこの部分は新品同様になります。
その踵の修理には、トップリフト交換が一般的で、トップリフトとは踵の底面にある部分です。
そのトップリフトにもいくつか種類があり、種類によって履き心地が違いますので、参考までに紹介したいと思います。
※文中の修理金額は参考金額です。店舗によって異なります。
踵修理のタイミングは?
踵の削れ・すり減りが底面、トップリフトを超えると、その上の積み革の交換も必要となりますので、プラスαの金額がかかります。踵をよく見ると層になっているのがわかりますので、トップリフトの交換で済むタイミングで修理に出しましょう。
三日月ラスター
ラバー+革素材のコンビ。定番の一つ。ラバーが三日月のデザインをしていることから。修理金額は4,500〜5,000円前後。ダブテイル
ラバー+革素材のコンビ。こちらも定番。修理金額は4,500〜5,000円前後。ビブラム 5350
イタリアのビブラム社が製造しているラバー素材のトップリフト。優れた耐摩耗性とグリップ力があるため、多くの専門店や修理店で取り扱いがあります。お目にかかることが多い定番の一つです。
デザインはシンプルで、履き心地はやや硬めです。硬くて気になる、ということはないと思いますが。
特に希望がなければ、一般的なビジネスシューズであれば、こちらを選んでおけば大抵問題ないと思います。
修理金額は3,500〜4,000円ほど。
ビブラム エクスプロージョン
ビブラム社が製造しています。クロコ柄が特徴的で、同様の柄でハーフラーバーも展開されています。こちらも耐摩耗性とグリップ力が優れています。
個人的な感想ですが、5350と比べるとグリップ力はエクスプロージョンの方があるように感じます。硬さは、あえて言えば5350でしょうか。
修理金額は4,000〜4,500円前後。
TOPY
フランスの老舗メーカーでシンプルなデザインがカッコ良いです。なお、写真の釘打ちはこの修理をお任せしたお店のサービスです。コンチネンタル ヒール
コンチプリマスと呼ばれることもあリます。ドイツの世界的なタイヤメーカーが製造しています。柔らかく粘り気のあるゴムを使用しており、地面を掴むかのようにグニュッとしたクセになりそうな歩き心地に、ファンになる人もいるとか。ソフトな歩き心地が好みの方はこちら。
もちろん耐摩耗性もあります。
修理金額は4,500〜5,000円前後。
その他、凸凹が特徴的なイギリスのダイナイトも有名ですね。写真ないですけど。
レザーソール(革底)が滑る、という方は
ちなみに、初めてレザーソール(革底)の靴を履く方やよく滑る方は、オールラバー製のトップリフトにすると滑りにくくなります。大体の人が歩く際にまず踵から着地するので、そこが滑らないようにするということです。
私も今でこそ、レザーソールに慣れてあまり滑ることはなくなりましたが、初めてトップリフトがレザーとラバーのコンビの靴は履いた時は、思いっきり滑りました。
それ以降、新品の革靴を買った時は、まずはオールラバーの踵に交換することがデフォルトでした。
自宅近くにリペアショップがない方や、どこに修理を出せば良いかわからない方は、オレンジヒールリペアセンターがおすすめです。
実店舗は日本橋と渋谷にありますが、修理のオンラインショップもあり楽天市場やYahoo!ショッピングにも出店しています。
どのトップリフトに交換すれば良いかわからない場合は、お任せを選択すると職人さんが適切なものをセレクトして修理してます。
何度もお願いしていますが、修理技術の高さと連絡のレスポンスが非常に好印象です。
革靴の踵修理のタイミングは早めにすると、コストを最低限に、かつ靴を長持ちさせることができますので、トップリフトの削れはよく確認しましょう。
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