オリエンタル(Oriental) ETHAN Ⅲを購入!!

2021/09/28

Oriental 革靴

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もはや3ヶ月近く前の話ですが、奈良県に本社・本社工場があるシューズメーカー、オリエンタルシューズ株式会社が手がけるブランド「Oriental」の革靴を初購入しました。

元々、この夏にはあるメーカーのある革靴を購入しようと考えていたのですが、公式オンラインショップでセールを行っていたので、予定を変更して購入に至りました。

オリエンタルシューズ株式会社

70年以上靴づくりを行ってきた伝統ある企業でホームページには、「健康で美しい暮らしに貢献する」というスローガンのもと、機能的で美しい靴づくりを心掛けている、とあります。

健康で美しい暮らし、を靴づくりを通して貢献したいという理念や、機能面と美しさの両面を心掛けている点は非常に共感できました。

上から目線で恐縮ですが、ホームページを見ると会社としてのビジョンがしっかりとしていて、ブランディングもしっかりとしている企業だなぁと感じました。興味がある方はオリエンタルシューズ株式会社のホームページを見ていただくと、靴づくりへの思いが伝わると思います。

そんな会社が2016年に始動させたブランドが「Oriental」です。

Oriental

詳細はホームページがしっかりとされているので見ていただくとして、70年以上靴づくりを行ってきた会社が自社名を冠したブランドということもあり、1足は欲しいと前々から考えていました。

Made in Japanということもあり長年の靴づくりから日本人に合った、しかも現代の日本人に合うようにアップデートされた革靴づくりをされているとのこと。

現代の日本人に合ったとはどの辺りかというと、今回購入した靴で言えば、甲部分が比較的低めに作られている印象です。今回購入した靴はOrientalの中では、そこまで低めに作られている木型ではないと思われますので、ブランド全体的に現代の足形に合わせて低めの作られているのではないでしょうか。

縫い等については、素人目に見ても綺麗で丁寧なつくりをされていると感じます。このあたりが見てわかる革靴を履くと、非常に満足感が得られます(自己満足感ね)。

ちなみに、初めてOrientalの革靴を試着させていただいたのが、伊勢丹新宿店で昨年開催された「靴博2020」でした。そこで3足ほど試着し、自分に合った木型とサイズを確認できました。かなり好印象だったのですが、結局その時は購入にいたりませんでした。

今回満を持して(?)、購入することができました。

Orientalの3ライン

Orientalはグレードが3つに分かれています。私が今回購入した「ETHAN Ⅲ」はスペリオルグッドイヤーになります。

ベベルドグッドイヤー

私が靴博2020で試着した靴の一つがこのシリーズでした。

このシリーズは2つの製法を組み合わせて作られています。靴の前半部分はグッドイヤーウェルテッド製法で、後半部分をマッケイ製法を用いています。

マッケイ製法は、ざっくりいうとアッパー(甲革)と靴底を直接縫いつけるシンプルな製法です。コバの張り出しを少なくすることができる製法のため、靴の見た目をシャープで美しいシルエットにつくりあげることができます。

靴の後半をそのマッケイ製法でつくることで、特に踏まず部分のコバの張り出しを抑えウエストを絞り込まれた抑揚あるシルエットが、シャープで上品な雰囲気を与えます。

また、前半部分はグッドイヤーウェルテッド製法らしい足なじみの良さも併せ持っています。

さらに靴の内側のつま先の革に、柔らかな足あたりが特徴のディアスキン(鹿の革)が使われています。

スペリオルグッドイヤー

グッドイヤーウェルテッド製法で作られているシリーズです。ヨーロッパを中心としたタンナーの上質なレザーを厳選して使用しているとのことです。

ソールは縫い目が見えないヒドゥンチャネル仕様で高級感があります。

グッドイヤーウェルテッド製法ですので、履けば履くほど自分の足の形に沈み込んでくれるはずです。

トップグレード

その名の通り最上級ラインでハンドソーンウェルテッド製法で作られています。

機械で縫っていくグッドイヤーウェルテッド製法に対し、ハンドソーンは職人さんが手作業でウェルトを縫いつけています。

この製法の特徴として、詳細は省きますがコルクは最小限でよくリブも必要がないため曲げやすく、足馴染みがグッドイヤーウェルテッド製法よりも早いです。

さらにOrientalではとても柔軟な革中底を採用しているため、よりしなやかな履き心地となっている、とのことです。また、アッパーの革はグレードの高いきめ細かいヨーロピアンボックスカーフを採用。もっちりとした革だそうですよ。

ライニングに関してはさらに贅沢な作りになっています。

つま先はベベルドグッドイヤー同様にディアスキン(鹿の革)が使用されています。また、中敷きや踵回りにはアッパーと同じボックスカーフを使用されています。

アッパーに上質な革が使用されている靴でも、靴の中の革を抑え価格を抑えるメーカーやブランドはありますが、靴の中の革は意外と、いや大きく履き心地に関わってきます。ここにディアスキンやアッパーと同じ素材を持ってくるとはさすがトップグレードですね。メーカーのこだわりが見えます。

このラインには靴にぴったりフィットする専用シューツリーが付属されます。

ETHAN Ⅲ(イーサン3)


私が購入したのはラインで言うと、スペリオルグッドイヤーになります。デザイン的にはシンプルなピッチドキャップトゥ。木型はOrientalの代表的なラストです。

基本スペック

  • ラスト:7965
  • カラー:ブラック
  • デザイン:パンチドキャップトゥ
  • 製法:グッドイヤーウェルテッド製法
  • アッパー:カーフ
  • ソール:レザーソール / ヒドゥンチャネル仕様
  • サイズ:6
  • 定価:52,800円
※全て購入当時

私はセールで30%offで購入できましたが、定価でもこの丁寧な作りと素材でこの金額なら、コストパフォーマンスが高いと言えるのではないでしょうか。

なお、いまオンラインショップを見ると、アッパーにアメリカのグレインレザーを使用したものが販売されていますが、私が購入した靴のアッパーの革はカーフで、きめ細かく艶感のある黒靴です。

ラスト「7965」

ラストはOrientalの代表的な木型の一つ「7965」です。きつめでもなく、ゆるくもなく、どの足にも合いやすいオーソドックスなラストではないでしょうか。

オーソドックスとは言え、踏まず部分は結構絞り込んでいます。他メーカー・ブランド、例えば手持ちの靴で言うと、スコッチグレインやシェットランドフォックスの革靴と比べても絞り込まれている印象です。

甲の高さは既述したように、Orientalの中ではそこまで低めのラストではないと思いますが、他メーカーの靴と比べると比較的低めです。

また、踵も小さめでホールド感があります。多くの方達が満足感を得られる履き心地ではないでしょうか。

オリエンタル


ソールは縫い目が見えないヒドゥンチャネル仕様でエレガントな印象です。ソールを見ればウエスト部分が絞られていることがよくわかります。

オリエンタル

トップリフトはレザーとラバーを用いた三日月型。

オリエンタル

見た目はとてもバランスがとれた品のある印象です。もちろん、縫製については素人の私でもとても綺麗に乱れなくなされているように見え、全体的にとても満足感のある靴です。

オリエンタル

他メーカー・ブランドの革靴と比べて履いてみた印象・サイズ感の違いについては、また別の記事で書きます。そのうち。

ラストも見た目もスペック的にもとても素晴らしい革靴です。革の値段の高騰により、英国製をはじめとした海外メーカーの革靴で、定価5万円台でここまで満足感のある靴はなかなか買えないですよね。

やはりMade in Japanはコスパが良いですね。


プロフィール

名前:マシオ
年齢:41
職業:広報
一言:40代になっても、少しでも良い大人になるため自分磨きをしたいと思います。

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