すでにフランチェスコべニーニョのストレートチップには、以前記事にしたつま先の補強とヒールトップリフト交換を施していますが、さらにタンパッドもつけてみました。
理由としては甲の低い僕には高さが合わず、靴紐を閉めると羽根が完全に閉じてしまい、さらに靴紐部分と足の甲部分との間に隙間ができてしまうためです。
それを解消しようと考えたわけです。
タンパッドって?
靴紐の下の部分(足の甲と接している部分)を靴のパーツ名で「タン」と言います。そのタンの裏側(足側)に付けるパッドがタンパッドです(そのまんまだけど)。
実際につけた写真がこちらです↓
靴の内側と同じ色なのでわかりにくいですが、よく見ると盛り上がっているのがわかると思います。
靴のサイズ感が少し緩かったり僕のように靴の羽根が閉じてしまう場合に、このタンパッドをつけるとパッド分スペースが埋まるわけです。
そういったサイズ調整を目的とする場合以外には、靴紐が甲に食い込み痛みを感じる場合に、パッドをつけることによりクッションとなり痛みを軽減できる可能性があります。
タンパッドの効果
タンパッド自体は市販でも数種類販売されていますが、今回は麻布十番駅徒歩7分の路地裏にあるスピカさんに、以前記事にしたヒールトップリフト交換と一緒にお願いをしていました。●フランチェスコベニーニョのヒールトップリフト交換の記事はコチラ。
スピカさんでは、最大3ミリのスポンジに1ミリのレザーを加えパッドにします。
私は羽根が完全に閉じ切ってしまうのでスポンジは最大の3ミリにしました。それに1ミリのレザーを加えるので、4ミリ厚くなるわけです。
結果、完全に閉じ切っていた羽が下記の写真のように少し開きました。
このフランチェスコべニーニョの革靴はマッケイ製法で作られているため、グッドイヤーウェルト製法で作られた靴より沈み込みが少ないと思われるので、これくらい開いていればなんとか大丈夫、かな?
中敷交換とタンパッドの使い分け
今回の僕のように羽根が閉じてしまうとき、つまりサイズが大きいとき、それを解消する方法として最初に思いつくのが中敷を入れてのサイズ調整かと思います。実際僕も他の靴では、中敷を入れてのサイズ調整をしたことがあります。
ただ中敷を入れてのサイズ調整では靴全体のサイズ感が小さくなります。
今回タンパッドで調整したフランチェスコべニーニョは、ボールジョイント部分(親指の関節から小指の関節部分)の高さは僕にはピッタリで、もし中敷を入れるとこの部分が逆にきつくなります。
そんな靴紐部分の高さだけを調整したいときは、このタンパッドが有効です。
ただ、サイズ感が結構大きい場合はタンパッドを付けても解消できないかもしれません。その場合はやはり中敷でサイズの調整することをおすすめします。
タンパッドはあくまで、少し緩い、を解消するための方法かな、と僕は思います。
やはり、調整なしでサイズ感が合う靴を選ぶことが一番大切ですね!(と、自分に言い聞かす、、、)