最初は2週間に1回、ヒマな時は1週間に1回のペースで靴磨きをしていましたが、1年経ってこれからは1ヶ月に1回ペースで十分かな、と思うようになりました。
ということで、オデッサを1ヶ月ぶりに磨いてみました。
オデッサの靴磨き手順
私が普段靴磨きをする際の手順を、写真付きでレポートしてみました。オデッサに限らず、どの革靴もクリームや道具が違うだけで手順は同じです。馬毛ブラシでブラッシング
まず最初に柔らかい馬毛ブラシでブラッシングし塵や埃を落とします。特に縫い目やコバとの隙間を重点的に。
使っているブラシはコロニルの馬毛ブラシ(黒毛)です。
クリーナーで汚れ落し
次はクリーナーで古いワックスやクリーム、汚れを落します。 上の写真のケント クリーニングミルクは、汚れを落としつつ栄養補給もできます。
クロスに少量ずつつけて革靴に伸ばしていきます。ゴシゴシやり過ぎると革があれるので優しく塗っていきます。
ちなみに使っているクロスは、綿100パーセントのTシャツ(お古)です。
靴クリームで栄養補給
ブラッシングとクリーナーで汚れを落としたら、次は靴クリームをつけて栄養補給をしていきます。
使っているクリームはBriftHオリジナル。化粧品会社と共同開発したという、伸びが良く塗りやすく非常に浸透力のあるクリームです。
上の写真のように、私は小さなクリーム付けブラシで革に馴染ませていきます。クリームは少量ずつブラシに取り、薄く伸ばしていきます。
曲げる頻度が一番多く、負担が一番かかっている甲の部分にはしっかりと塗りこみます。
つけすぎも良くないので、僕は瓶を一度ひっくり返して、フタについたクリームをブラシにつけて少しずつ伸ばしています。
ちなみに、小さなクリーム付けブラシはBriftH×江戸屋のブラシです。南青山のBriftHで購入しました。
豚毛ブラシでブラッシング
馬毛ブラシよりコシのある豚毛ブラシで全体をブラッシングしていきます。クリームをなじませ、より伸ばすように。
革にクリームをより塗りこみ浸透させるため、力を結構入れてブラッシングしています。このブラッシングだけで、革靴に光沢感が出るはずです。
ブラッシングした後は、余分なクリームをクロスで拭き取ります。
ワックスで光沢を
クロスに少しずつワックスをつけて、革靴のつま先と踵の芯が入っている部分に薄く伸ばしていきます。
芯が入っていない甲部分などにワックスを塗ると、ひび割れの原因にもなりますのでご注意を。
ちなみにワックスは、上品なツヤ感と光沢の出るサフィールノワールのビースワックスポリッシュを使っています。 写真の赤いクロスはBriftHオリジナル、コットン100%のネル生地です。
クリーム同様、あまりつけすぎず少しずつ薄く円を描くように塗っていきます。
塗り終えたら、少量の水を垂らします。ここも水をつけすぎないように。
水を垂らしたら、先ほどワックスを塗ったクロスで再び磨いていきます。ここも力を入れすぎないように優しくです。
次はまたクロスにワックスをつけて薄く伸ばしていきます。塗り終えたら先ほど同様に、水を少量つけて力を入れずに磨いていきます。
これを何回か繰り返すと、鏡面仕上げになります。
私はいまは基本的に鏡面磨きはしないので(疲れるので)、ワックス→水→ワックス→水の2回ぐらいです。
ワックスには光らせるだけでなく、雨や塵などから革靴を守る役割もあります。
鏡面磨きやあまり光らせたくない人も、保護という観点からワックス自体は塗っておいたほうが良いと思います。
山羊毛ブラシで仕上げ
この行程は必須ではありません。ただやったら楽しく革靴が美しく見える、ような気がします。プロがやればともかく、私の場合は自己満です。
山羊毛は非常に柔らかい毛で、触り心地も良くフッワフワのブラシです。このブラシはBriftH×江戸屋のものです。
このブラシに少量の水をつけてブラッシングすると、革靴が水水しく潤いのある光沢がでます。
ブラッシングを終えたら最後に、つま先部分をクロスで優しくササっと磨きます。この時は円を描くように磨くのではなく、直線的に磨いていくと綺麗な光沢がでます。
ソールの栄養補給
最後にソールにも栄養分を与えてあげます。先端のスポンジ部分をソールに押し当てると液体が出てきますので、それをソール全体に伸ばしていきます。
使用しているのはコロニルのソールトニックです。
靴磨き終了
以上でオデッサの靴磨きは終了です。
靴の手入れで重要なこと
私はこのオデッサに限らず、革靴を履いた日は必ずブラッシングとクロスで乾拭きをします。その日々のケアをすると、今回のような靴磨きは月1回ぐらいで十分な気がします。靴に興味を持った当初は、靴磨きしたいしたい病と、しないと不安なためついついハイペースでクリームやワックスを使って磨いていました。
でも、履いた日にブラッシングと乾拭きをすると1ヶ月ぐらいはツヤ感は損なわないんですよね。やはり大切なのはここかと。
ちなみに、根拠があって月1回が良いとか言っているわけではなく、あくまで個人的な考えですので、もっと磨いたほうが良いと思う方はそれで良いと思います。
靴磨きやお手入れに正解なんてないですからね。
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