革用品の老舗である株式会社コロンブスの、「ブートブラック」フィニッシングブラシ。
初めて実際に目にしたのは、リファーレ自由が丘店内にある「GAKUPLUS TOKYO」さんで靴を磨いていただいた時でした。
色々な方のブログ等で評判の良さは知ってはいました。
それまで私は、「かなやブラシ」さんの山羊毛ブラシを愛用していて用途が近いため、気にはなっていたものの、購入するまでには至りませんでした(お高いですし)。
革博2019で限定ブラシの販売を知って
革靴好きにとって一大イベントの革博2019。その革博2019で、「GAKUPLUS」の佐藤我久さんと河村真菜さんのシグネチャーモデルが2日間限定で各日5本ずつ、それぞれ販売されると知りました。
限定品に弱い私は是が非でもほしくなりました。
佐藤我久さんモデルは、カラーリスト藤澤宣彰さんにより檜の持ち手部分が赤色に、河村真菜さんモデルは青色に染められています。
私はどちらかというと赤色がほしかったので、佐藤我久さんモデルを狙っていました。
2日間で限定10本ということもあり、かなり激戦だったようですが、幸運にもゲットできました。
ファーストインプレッション
「GAKUPLUS TOKYO」さんで見てはいたものの、じっくりと見るとやはり毛の量はすごいですね!
びっしりと植えられています↓
さわった感触はフワフワで柔らかいのに弾力がある、少し不思議な感じです。
これは柔らかい山羊毛と、それよりも弾力のある馬毛の混毛だからだと思いますが、この2種類を混毛させる、という考えに至った経緯をメーカーから伺ってみたいですね。
また毛の品質や毛先の形状を、あの有名な熊野の化粧筆と同じものにしたことも、この感触を実現できた理由なのだそうです。
佐藤我久さんも同じようなことを仰っていましたが、もう靴ブラシというか化粧筆というジャンルに入るんじゃないか、というのがファーストインプレッションです。
実際に手に持ってみて
実際に手に持った感想としては非常に持ちやすく磨きやすいです。人によって手の大きさが違うのであくまで私の感想になりますが、持ち手の大きさが絶妙に自分の手にフィットします。
いくつか靴ブラシは持っていますが、小判型等の他のブラシに比べ幅があり、私にはそれが持ちやすいようです。
フィニッシングブラシを実際に使ってみて
チリやホコリを払う用に使っても良いと思います。
ただこのブラシは名前の通り、靴磨きの一番最後の仕上げに使用することでその良さが最大限に引き出されます。
おそらく靴磨き好きな方は、靴クリームを塗り豚毛ブラシで馴染ませ、ワックスでつま先やカカトをポリッシュ、していくと思います。
フィニッシングブラシの出番はここからです。
ブラシに少し水をつけて靴をブラッシングしていくと、素晴らしい艶感のある光沢が生まれます。
つま先等、ワックスを塗った部分と塗っていない部分の境目をぼやかすイメージで磨いていくと綺麗に仕上がります。
山羊毛ブラシとの違い
使い方自体は山羊毛ブラシと一緒で良いと思います。
主観ではありますが、山羊毛ブラシとの違いは、使い始めからすぐに靴が輝くことでしょうか。
山羊毛ブラシは、靴クリームやワックスがブラシに馴染んでいき育つまで少し時間がかかります。
育つまでは磨いてもそこまで光りません。
最初はワックスで鏡面磨きをした部分を磨くと毛跡がつくこともあります。(※私の場合はそうでした。全ての山羊毛ブラシがそうなのかはわかりません。)
ブートブラックのフィニッシンングブラシは、最初から毛跡があまりつきませんでした。それだけ柔らかいということですかね。
毛先を切らずに揃えるという製法がそれを実現させているのかと思います。
山羊毛ブラシも育つととてもよく光ります。育った山羊毛ブラシで靴磨きをするととても楽しくなります。
そんな山羊毛ブラシも良いのですが、このブートブラックのフィニッシングブラシも、ぜひみなさんに使ってほしいですね!
磨きやすく光りやすくて、さらに艶感も素晴らしいですから!!
靴ブラシというより、もはや化粧筆の質感ですから!!!